よくある質問Q&A
よくある質問をまとめました。その他の疑問点等あればお気軽にご相談ください!
浄化槽を「使う側」が知っているべき法的義務はどんなことですか?
下記のようなことを知っておいたほうが良いでしょう。
□下水道等による場合を除き、浄化槽で処理した後でなければ、し尿を公共用水域等に放流してはならない
□浄化槽で処理した後でなければ、浄化槽をし尿の処理のために使用する者が排出する雑排水を公共用水域等に放流してはならない
□浄化槽を使用する人は「
浄化槽の使用に関する準則」を守らなければならない
□浄化槽法では、浄化槽の所有者などを「浄化槽管理者」として定め、次のような義務があること
(戸建て住宅の場合、一般には住民の方が「浄化槽管理者」になります)
浄化槽の保守点検と清掃を、毎年、法律で定められた回数について行い、その記録を3年間保存しなければならない。ただし、保守点検や清掃を資格のある業者等に委託することができる
指定検査機関の行う水質に関する検査を受けなければならない。これには、使用開始後3〜8ヶ月以内に行う「設置後等の水質検査」と毎年1回行う「定期検査」の 2種類の検査がある。
なお、浄化槽法の規定に違反すると罰則を受けることがあります。
保守点検業者と契約しているのに、法定検査も受けるのですか?
すべての浄化槽は、この法定検査を受けなければならないと、浄化槽法に規定されています。
法定検査には「設置後等の水質検査」と「定期検査」があります。
法定検査は、浄化槽の設置や維持管理が適正に行われ、浄化槽の機能がきちんと確保されているかを確認するためのものであり、たとえ浄化槽保守点検業者と委託契約していても、その目的が異なりますから、指定検査機関による法定検査を受けなければなりません。
浄化槽の使用に関する準則からも浄化槽は(下水がない場合)我々の生活になくてはならないものであるとともに、生活環境を保全するための大切なものでもあるのです。だからこそ、法定検査だけでなく、常日ごろからの維持管理、水質検査も大切なのです。
浄化槽の法定検査を受けた後、「不適正」の通知を受けましたが、どうしたらいいでしょうか?
指定検査機関から浄化槽管理者へ提出される検査結果書には、1.適正、2.おおむね適正、3.不適正の3段階の判定が記載されます。
このうち「不適正」の判定が記載されている場合には、検査結果書にしたがって工事業者や保守点検業者に相談し、適切な処置をしなければなりません。その際には、保健所等からの指導がありますので、まずはそれに従って改善を行ってください。
浄化槽法に違反した場合の「罰則」とはどのようなものですか?
浄化槽管理者に関係する違反行為とその罰則は次のとおりです。
□保守点検や清掃が定められた基準に従って行われていないとして、都道府県知事に改善措置や使用停止を命ぜられたにもかかわらず、この命令に違反した場合
→6ヶ月以下の懲役又は100万円以下の罰金
□無届か嘘の届け出により浄化槽を設置した場合
→3ヶ月以下の懲役又は50万円以下の罰金
□届け出た浄化槽の設置又は構造・規模の変更計画が不適正であるとして、計画の変更又は廃止を命ぜられたにもかかわらず、これに違反した場合
→3ヶ月以下の懲役又は50万円以下の罰金
□技術管理者を置くべき浄化槽について、技術管理者を置かなかった場合
→30万円以下の罰金
□行政庁から浄化槽の保守点検や清掃等に関して報告を求められたにもかかわらず、報告をしなかったり、嘘の報告をした場合
→30万円以下の罰金
□設置後等の水質検査及び定期検査に関しての都道府県知事からの命令に従わない場合
→30万円以下の過料
□浄化槽の使用を廃止したときの都道府県知事への届出をしなかったり嘘の届出をした場合
→5万円以下の過料
□行政庁の立ち入り検査を拒んだり妨げたり、質問に答えなかったり、又は嘘の答えをした場合
→30万円以下の罰金
浄化槽からの臭いがひどいのですがどうすればよいですか?
臭気の原因として考えられるのは、
ブロアの異常による浄化槽の機能低下
浄化槽の清掃不足
排気設備の不良
マンホール蓋の密閉が不十分
などがあります。
すぐに水環境オ助け隊にご連絡ください。丁寧&スピーディな対応を致します。
トイレの掃除に洗浄剤を使いたいのですが大丈夫?
トイレの洗剤として市販されているものにはおおよそ塩素系、酸性、中性の3つのタイプがあり、浄化槽向きであるものは、そのことを表示しています。
しかし、洗浄剤は、使用する量によって、浄化槽内の微生物の働きを弱め、ひいては浄化槽機能の著しい低下を引き起こすことがあります。洗浄剤を使用する場合は、浄化槽に対応しているタイプのものを選び、必ず適量の使用を守ってください。
オススメは、消毒用アルコール(エチルアルコール)です。
消毒用アルコールは薬局で手軽に入手でき、浴室や洗面所、トイレなどの水回りに発生したカビ掃除、カビの予防にも効果があります。
入浴剤を使っても平気?
市販の入浴剤を適量を守って使用している限りは、心配することはありません。
ただし、多量に入れると浄化槽内の水に色が付き、水質検査のときなどに確認しにくくなりますので、注意してください。
なお、硫黄化合物の含まれている入浴剤の使用は避けてください。